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7月 12, 2020

FXビジネスモデル:AブックとBブック

FX取引ではブローカーが自身のクライアントに対して逆の取引をすることができるので、株式投資や先物投資とは異なっているといえるでしょう。「ディーリング・デスク」がある、マーケットメーカーブローカーを利用したシステムは、「Bブック」として知られています。「ノン・ディーリング・デスク」型のECNブローカーやSTPブローカーは、クライアント取引をすべてリアルマーケットやリクイディティプロバイダーに回しますが、この場合は、「Aブック」システムを利用しているということになります。ただし、FXブローカーの多くは、利益を生まないクライアントにはBブック、利益の高いクライアントにはAブックといったように、ハイブリッドモデルを使用しています。ちなみに、先物契約や株式市場の規定では、すべての取引は価格と到着時刻に従って分類され、買い手や売り手の注文を引き受けることのできる取引市場に回されます。

Aブック:電子商取引ネットワーク(ECN)ブローカーおよびストレート・スルー・プロセッシング(STP)ブローカーが利用

ECN/STPブローカーはすべてAブックを利用しており、仲介役としてクライアントの注文を直接リクイディティプロバイダーや多角的取引施設(MTF)に回しています。これらのFXブローカーは、スプレッドを高くするか、注文ボリュームベースでコミッションを取ることによって利益を得ています。そのためトレーダーとの利害の衝突は無く、ブローカーは勝っているトレーダーからも負けているトレーダーからも同じだけの利益を得ます。このタイプのFXブローカーの人気は非常に高まってきていますが、その理由としては、利害の衝突がないためにFXトレーダーが安心できるということが挙げられます。また、取引量が増加すれば利益も増加することから、ブローカーにはトレーダーに利益を与える動機が存在しているということも、人気が高くなっている一因でしょう。

Bブック:マーケットメーカーブローカーが利用

Bブックを利用しているFXブローカーは、クライアントの注文を内部で保持し、クライアントの取引とは逆のポジションを取ります。つまり、大抵はブローカーの利益がクライアントの損失と同じ額になるこということです。ブローカレージ企業は、特定のリスク管理戦略をとることにより、Bブックにおけるリスク管理が可能となっています。(他のクライアントが出した注文に逆の注文をマッチさせる内部ヘッジや、スプレッドの変更等)小売トレーダーの大部分は損をしているので、ブローカーはBブックを利用することで大きな利益を得ます。このモデルがブローカーとクライアントの間に利害の衝突を生んでいるのは明白です。トレーダーがもうかると、ブローカーに損失を与えてしまいます。トレーダーは、常に利益を出そうと目論むブローカーに不正をされないかと、しばしば心配になってしまいます。大規模マーケットメーカーFXブローカーが、トレーダーのプロファイルによってAブックとBブックで取引を行うハイブリッドモデルを利用しているのは、それが理由です。

ハイブリッドモデル

ハイブリッドモデルは、FXブローカーの利益だけでなく信頼性も高めてくれることから、当然人気があります。また、ハイブリッドモデルでは、注文をリクイディティプロバーダーにまかせことで、もうかっているトレーダーの利益でブローカーがお金を稼ぐこともできます。FXブローカーはクライアントの注文を分析するソフトウェアを持っており、もうかっているトレーダーや損失を出しているトレーダーを効率よく識別することができます。預金額(10,000ドル以上で、トレーダーの勝率は劇的に増加)や使用しているレバレッジ、各トレードでとったリスク、損切りストップの有無等の条件に基づいて、トレーダーのフィルタ検索が可能なのです。トレーダーにとっても、ハイブリッドモデルは必ずしも悪いものではありません。なぜなら、ハイブリッドブローカーはトレーダーから得た利益をBブックに集めて、利益を生んでいるクライアントにもそうでないクライアントにもすべて低価格スプレッドを提供することができるからです。このシステムに重大な欠点があるとすれば、ハイブリッドブローカーがBブックのリスク管理を誤ってしまった場合に、損失が出てしまい会社が危険にさらされるかもしれないということでしょう。

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